薬剤師ドリブン

ただ怠惰に生きたい四国在住の薬剤師が、どうしても放っておけない日々の疑問や課題を探求する様子を描いたブログです。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【稿本】日経DI2019.08

【稿本】アモキシシリンにプロベネシドを併用する狙いはなにか?

梅毒治療でアモキシシリン水和物(AMPC)の有効性を高めるため。AMPCは有機アニオントランスポーター(OAT)1,OAT3を介して尿細管上皮細胞に取り込まれて排出される。プロベネシドはOAT1,3の代表的な阻害薬であり、細胞内へのAMPCの取り込みを阻害することで…

【稿本】なぜ5歳児にロゼレムが処方されたのか?

自閉症スペクトラム(ASD)の睡眠障害に用いられた。ASDでは、セロトニンの代謝異常が指摘されており、セロトニンから生合成されるメラトニンの過不足が生じ、概日リズム睡眠障害などが起こりやすい。ASDの睡眠障害に対して海外では概日リズムの調整作用を期…

【稿本】1日2回のメトホルミンが1日1回のイニシンクに変更された理由とは?

服用回数を減らすことで服薬アドヒアランスを向上させるため。メトホルミンを1日1回に変更しても有効性は変わらない。一般的に服用回数が1日1回から2回に増加すると服薬アドヒアランスが6.7%低下する。イニシンクの第3相試験では、アログリプチリンの投与量…

【稿本】便秘でカリメートからケイキサレートに変更になった理由とは?

ケイキサレートに変更することで、陽イオン交換樹脂の量を減らすことができるため。ケイキサレート(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)は理論上、カリメート(ポリスチレンスルホン酸カルシウム)の2倍のK+を交換させる。そのため陽イオン交換樹脂の減量が…

【稿本】降圧が不十分な患者にミネブロが出された理由とは?

複数の降圧薬を併用しても降圧不十分なためミネブロ®(エサキセレノン)が追加された。2019年5月に発売されたミネブロ®(エサキセレノン)はミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬。「高血圧治療ガイド2019」ではMR拮抗薬について、他に積極的適応がなく、…

【稿本】薬剤性アカシジアの予防と早期発見するためにはどうすればよいか?

治療法が確立されていない遅発性アカシジアの予防と早期発見のためには精神症状と運動亢進をよく確認する。特に抗精神病薬同士の併用や、SSRIとの併用している場合には注意する。薬剤性錐体外路症状のアカシジアは「じっとしていられずに動き回る」という症…

【稿本】余命が短い高齢がん患者の減薬を考える

高齢者のポリファーマシー解消のアプローチは色々ある。例えば①「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」の「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」などにある薬について検討する方法②患者の症状から不要な薬や副作用が気になる薬を検討する方法③いったん…

【稿本】高齢者の薬物療法において、医師が薬剤師に期待していることとは?

高齢者の薬物療法を支えるのは医師と薬剤師の良質なコミュニケーション。処方意図を分からないままにしておかないことが大切。高齢者で特に慎重な投与を要する薬物であるベンゾジアゼピン系薬、NSAIDsなどは医師もできれば使いたくない。しかし使わざるを得…

【稿本】日経DI2019.09

上田薬剤師会は非薬剤師の研修をどのように実施しているのか? 非薬剤師でも可能な調剤業務を明示した通知(0402通知)が出され、手順書の作成と研修の実施が求められている。上田薬剤師会は「非薬剤師による準備行為検討委員会を発足させた。準備行為を行う…

【稿本】日経DI2019.07

交付後のフォローアップはどうしたらいい?タイミング・手段は患者により異なるが事前に了解を得ることが肝要。「副作用リスクが高い」「薬がうまく飲めていない」「相談された」など気になる患者に行う。電話・SMS・SNS・訪問など手段は患者によって使い分…

12/9-15徳島県の薬剤師向け研修会・勉強会情報

徳島県の薬剤師向け研修会・勉強会情報です。主に徳島県薬剤師会・徳島県病院薬剤師会・日本薬剤師研修センターからの研修認定薬剤師制度認定対象の集合研修会を掲載しています。12/11(水)12/15(日)女性の健康支援OATHASプログラムアドバンスコー…

12/4徳島県の薬剤師向け研修会・勉強会情報

徳島県の薬剤師向け研修会・勉強会情報です。主に徳島県薬剤師会・徳島県病院薬剤師会・日本薬剤師研修センターからの研修認定薬剤師制度認定対象の集合研修会を掲載しています。その他研修会・勉強会情報

12/3-8徳島県の薬剤師向け研修会・勉強会情報

徳島県の薬剤師向け研修会・勉強会情報です。主に徳島県薬剤師会・徳島県病院薬剤師会・日本薬剤師研修センターからの研修認定薬剤師制度認定対象の集合研修会を掲載しています。12/4(水)12/8(日)その他研修会・勉強会情報