薬剤師ドリブン

薬局薬剤師の稿本とたまに役に立つ資料

真武湯ってどういう漢方?

f:id:onesky:20210717191255p:plain

現在勤務している薬局ではいろいろな漢方薬のエキス剤が処方されます。しかし今まで漢方の勉強をサボっていたのでかなりアセっています(汗)

そこでよく処方される漢方で自身がよくわかっていないものをまとめてみました。これで少しは理解できるかな…

 

f:id:onesky:20210717191318p:plain

真武湯とは何か?

新陳代謝を高めて、水の流れをととのえて冷えを改善する。

配合生薬は、附子(ぶし)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、芍薬(しゃくやく)、生姜(しょうきょう)の5種類で構成される。

「脾腎陽虚、水湿内停」証を治療する代表的な処方。

 

「脾腎陽虚、水湿内停」証とは?

脾の機能が低下して水の流れが悪くなると過剰な水がたまる(水湿内停)。また腎の機能が衰えると新陳代謝が衰え、水の排泄作用が低くなる(脾腎陽虚)。

 

f:id:onesky:20210717191349p:plain

なぜ症状が改善するのか?

君薬の附子は体を温め、諸機能を回復させる。腎では新陳代謝を改善し元気を回復する。水の排泄が促進され、心臓の収縮力を高め、血行を改善して冷えを除去する。

臣薬の茯苓と白朮は脾を補い、過剰な水を除去する。水の流れをととのえることで下痢や胃の不調を改善する。

佐薬の芍薬は全身の生理機能を正常化して他薬の効果を調整する。筋肉のこわばりを緩めるため腹痛に有効。

佐使薬の生姜は体を温めて余分な水分を発汗して除去する。肺を温めて咳を止めたり、胃腸の動きを強めて消化吸収を促す。他薬の薬効を発揮しやすくなる。

 

f:id:onesky:20210717191418p:plain

効能又は効果

効能・効果はとにかく多いが、本質的には新陳代謝を高めることで諸症状を改善させる。

胃腸疾患、胃腸虚弱証、慢性腸炎、消化不良、胃アトニー症、胃下垂症、ネフローゼ、腹膜炎、脳溢血、脊髄疾患による運動ならびに知覚麻痺、神経衰弱、高血圧症、心臓弁膜症、心不全で心悸亢進、半身不随、リウマチ、老人性掻痒症と幅広い。

咳や薄い痰があれば小青竜湯、浮腫が強ければ五苓散、嘔吐がひどければ呉茱萸湯を併用する。冷えに使うのでアツアツで服用するのがよいだろう。

 

明日からこのように説明しよう

からだを温め、新陳代謝をよくして体の水分の流れをととのえます。

幅広い効果が期待できます(医師からどのように説明をうけているか確認)。熱いお湯にといて服用するとより効果的です。

 

とりあえず、以下の3冊は何回も読み直して理解を深めていこうと思います。

【参考資料】

幸井俊高 著「漢方薬のエッセンス」

幸井俊高 著「漢方治療指針」

宮原桂 著「漢方服薬指導ハンドブック」