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【稿本】人工涙液の特徴と注意点

人工涙液はコンタクトレンズ装着時の不快感や眼のかわきに対して、涙液を補充する目的で使用される。防腐剤であるベンザルコニウム塩化物はコンタクトレンズに吸着しやすく、頻回に点眼すると角膜障害があらわれる可能性もあるので、できるだけベンザルコニウム塩化物を含まない点眼剤を使用するほうがよい。

人工涙液は、花粉症シーズンに入ると、花粉を眼の中から洗い流す目的にも使われる。また花粉の「ハッチアウト(破裂)」を抑制することも報告されている。2018年12月に発売された参天製薬の「ウェルウォッシュアイ」は人工涙液ではなく点眼型洗眼薬。成分はホウ酸1.0%でベンザルコニウム塩化物を含んでいない。ハッチアウト効果は同社の人工涙液「ソフトサンティア」を凌ぐとされている。

防腐剤を含まない点眼液も、使いすぎると、眼の表面を守っている粘液のムチンを洗い流してしまうだけでなく、涙の層構造も乱すのでかえって乾燥してしまうことがある。使用回数は多くても1日10回程度にする。

【参考資料】日経ドラッグインフォメーション2019.02