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【稿本】妊娠とくすりの基礎知識-第2世代抗ヒスタミン薬

第2世代抗ヒスタミン薬は第1世代に比べ、眠気や口渇の副作用が少ない。添付文書上の妊娠中の使用は「有益性投与」が大半。特にセチリジンやロラタジンなどは妊娠中でも使用可能と考えられる。

フェキソフェナジン

フェキソフェナジンの前駆物質であるテルフェナジン(現在販売中止)には妊娠中の使用に関する情報が複数ある。妊娠初期にテルフェナジンに曝露された児を約1000人を調査した報告では、リスク増加は認められていない。フェキソフェナジンはテルフェナジンの活性代謝物なので、同様に安全性は高いだろう。

セチリジン・レボセチリジン

セチリジン(ジルテック®)の妊娠初期に曝露した約200人の研究、約1000人の研究では、先天性異常の増加は認められていない。レボセチリジン(ザイザル®)の疫学調査はないが、セチリジンの光学異性体のためセチリジンと同様、妊娠中の使用は問題ないと考えられる。

ロラタジン

ヒトでの使用経験が少ないため「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与をさけることが望ましい」と記載されている。妊娠初期に使用した研究では約160人、約200人、約1700人を対象にした研究において先天異常のリスク増加は見られていない。妊娠初期にロラタジンを使用しても安全性は高いが、添付文書の記載を含めて慎重に説明する。

その他の第2世代抗ヒスタミン

ヒトにおいて催奇性を示す研究報告はない。エピナスチン(アレジオン®)やオロパタジン(アレロック®)は「有益性投与」となっているがヒトでの情報が少ないため結論はだせない。

●参考資料
日経ドラッグインフォメーション』2016年6月号、pp.PE019-PE020