薬剤師ドリブン

薬局薬剤師の稿本とたまに役に立つ資料

治療に無関心で説明を拒否しがちな患者さんにどのように声をかければよいか?

「説明はいらない!」「はやく薬を用意しろ!」このような患者さんはいますよね。いわゆる難しい・・・阿波弁でいうところの「めんどい」患者さんです。こうした患者さんはこちらも早く帰っていただくために、すばやく薬を用意して最小限の説明で終わらせがちです。

しかしこれらの言動は行動変容モデルの無関心期のためであり、その人の特性ではないということです。薬局で慢性疾患患者の生活習慣改善の支援を行うためには、患者さんのステージに合わせたアプローチが必要になります。

行動変容(変化ステージ)モデルとは?

行動変容モデル(変化ステージモデル)は、ProchaskaとDiClementeによって提唱され、人の行動が変化するには心の準備段階(レディネス)により以下の5つのステージがあると考えます。(PhrmaTrivune Vol.7.No.5 May P22)

1.無関心期:問題について考えたり、解決する気持ちがない
2.関心期:必要性は感じているが実際の行動変容はない
3.準備期:自分なりに始めているがましい結果がでていない
4.実行期:行動を変えてみて6ヶ月以内
5.維持期:6ヶ月以上つづいている

行動変容モデル-無関心期のアプローチ

治療行動に対しての「無関心期」だけでなく、薬局に対して「無関心期」でもある点です。つまり、薬局で薬剤師から説明を受けるメリットを感じていない場合、本人は生活習慣を変える意思があっても、否定的な言葉になっていることもあります。……自分の使う時間の中で薬局の優先順位が低いのです。それは、これまで薬局で薬剤師から受ける説明やコミュニケーションに対し、メリットを感じていないことを反映しています。(PhrmaTrivune Vol.7.No.5 May P20)

1.声をかける
来局時に一声かけて、患者さんの生活習慣や価値観をしるきっかけをつくり、得た情報を共有します。

2.指導や説得はしない
生活習慣を変える気がない時期のため、無理な説得はさけて、短めの情報提供に留めます。薬剤師として伝えなければならないときは理由とともに情報提供を行います。

3.時期が来るまで関係性を維持する
心の準備ができるまで、関係性を維持することを重視します。焦らず、患者さんの気持ちが揺れるときを待ちます。

4.時期をのがさない
検査値が悪化して医師から注意をうけたり、同じ病気の患者さんからの発言などによって気持ちが揺らぐことがあります。患者さんの態度や発言から、変化を見逃さず、次のステージへ進めるように支援します。