薬剤師ドリブン

薬局薬剤師の稿本とたまに役に立つ資料

【稿本】ピロリ除菌療法後に発疹が出現した患者への対応

原疾患によって除菌療法後の薬物治療が異なるため、治療の適切性と適応疾患を確認。内視鏡検査(治療)の有無も重要。
ウリアーゼ活性に影響を与える薬物は少なくとも検査前2週間は中止することが望ましい(抗体検査はPPIの影響を受けない)。除菌療法後の効果判定は、投与終了後4週以降に行う。

服薬アドヒアランスの確保が重要。一定頻度で出現する有害事象(下痢、軟便、味覚異常など)を説明。軽微なら中断する必要はないこと、重篤なら薬剤師または医師に連絡するように伝える。除菌療法終了後も医師に正確な病態評価や治療方針を確認し、継続的なモニタリングを行う。

ピロリ菌除菌療法後に発疹が出現したら皮膚の発赤と腫れとの患者の主訴から、緊急度と重篤度を考慮し対応する。TENやSJSは高熱や全身倦怠感、口唇・口腔、目、外陰部などを含む全身に紅斑、びらんや水疱が多発する。TEN、SJSは2週間以内の発症が多く、薬剤性過敏症症候群は2週間以上経過後に発症することが多い。患者に伝えるときは症状ベースで伝え、病名は出さずに対応する(断定はしない)。

処方解析にとどまらず、病態解析を同時に行い、自ら薬物療法そのものを評価する。

【出典】
日経DI 2020.01