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【稿本】視力低下の児童に処方されたミドリンM

一時的に近視の状態になる「仮性近視」の場合、トロピカミド(ミドリンM®)の調節麻痺作用による毛様体筋の弛緩作用により、近視の回復が見込まれる。

低年齢児では、眼球内のレンズを調節する毛様体筋が過度に収縮して、一時的に近視の状態となり、視力が低下する「仮性近視」になりやすい。仮性近視の場合、調整麻痺作用のある点眼薬の使用により視力が改善することがある。-日経DI2020.01 PE024

トロピカミド点眼時の注意点として、使用するのは就寝前とし、点眼後は目を使う作業はしない。また点眼後にはまばたきをせず、目を閉じたまま目頭を1-5分間圧迫する。ミドリンM®はPH4.5-5.8と酸性に傾いているので、点眼時にしみる恐れがある。一方、後発品のトロピカミド点眼液0.4%「日点」はPH6.0-7.0に調整されているので刺激感が軽減されることがある。

まとめ
目の筋肉が緊張しすぎて起こる仮性近視がある。トロピカミドは目の緊張を和らげる効果があり、焦点を合わせやすくなることで視力の回復が期待できる。点眼後は閉眼し目頭を1-5分間おさえ、あふれた液を拭き取る。