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【稿本】食後服用を勧められない漢方薬とは?

マオウやブシなど、アルカロイド(窒素を含む塩基性の天然有機物質)は吸収がよくなりすぎるので食前に服用したほうがよい。

アルカロイドを主成分とする塩基性成分は、酸により塩を形成し、イオンとなることで水溶性が上がる。つまりアルカロイドは食後で胃内でPHが高い状態では、イオン化せず細胞膜を通りやすくなり、消化管吸収が増大する。-日経DI2020.01 PE048

エフェドリンやアコニチンは急激に吸収されると、動悸や悪心などの中毒症状を起こすことがある。特に高齢者やPPIなどを服用して胃酸分泌が抑制されている場合も胃内PHが高まっているためアルカロイドが吸収されやすい状態なので注意する。

また漢方薬によっては腸内細菌による吸収の影響を受けるため、食前に服用したほうが食物に邪魔されずに速やかに吸収されるものもある。

飲み忘れが多いようなら服用回数を減らしたり食後服用を考慮する。

まとめ
漢方の吸収は腸内細菌叢と胃内PHが関わる。漢方薬の特性とコンプライアンスを考慮して最適な服用方法を提案する。