薬剤師ドリブン

薬局薬剤師の稿本とたまに役に立つ資料

【稿本】質的研究と量的研究の違い

質的研究とは新しい洞察や理解を発展させることで、「数値化しないもの」であり「数へのこだわりがない」もの。重要なのはサンプルの「量」ではなく「質」である。「どのくらいの事例?」ではなく「どの事例」であり、「その事例は何を代表しているか、それらは何のために選ばれたか?」ということが重要。

量的研究では、データは統計的に処理され、明確に数値化され、客観性が重視される。調査対象となる母数に対するサンプル数が重要になる。

なぜ質的研究の関心が増えてきたか?
薬剤師が臨床の場で、患者さんとの関わりが増えたり、チーム医療で他職種と関わる機会が増えた。その時生まれた、リサーチクエスチョンを解決するために適した研究法として質的研究があったと考えられる。

どのように質的研究を一般化するか?
質的研究を理論的背景の中で一般化するためには、サンプリングの決定の質の方が、調査する事例の数よりも重要。ただ客観性への疑問から、質的・量的研究を組み合わせる第3形式がみられることもある。重要なことはリサーチクエスチョンに立ち戻り、どのようなアプローチを用いれば自分のリサーチドクエスチョンに対して解決が導きられるか、ということである。

【参考資料】社会薬学 Vol.38 No.2 2019