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【稿本】流産を繰り返す患者にアスピリンが出された理由

抗リン脂質抗体症候群APS)患者の習慣流産に対する治療は、低用量アスピリンと未分画ヘパリン(5000-1万単位/日)の併用療法のみ有効性が確立しているため。

APSとは「抗リン脂質抗体」と呼ばれる自己抗体が様々な部位の動脈血栓症や静脈血栓症のほか、習慣流産、妊娠高血圧症候群などの合併症を来す疾患。血栓傾向による胎盤の梗塞や内皮細胞の障害により胎盤機能不全を引き起こしてしまう。

低用量アスピリンの投与期間は、妊娠28-36週が終了時期の目安とされている。ただし妊娠28週以降の低用量アスピリンの使用は添付文書上で禁止されている。未分画ヘパリンは妊娠36週または分娩前までの投与が基本。

日経ドラッグインフォメーション2020.02