薬剤師ドリブン

薬局薬剤師の稿本とたまに役に立つ資料

【稿本】注射薬をしろう

プロローグ 注射薬を含めた外来の薬学的管理を

近年、抗体医薬など新たな機序をもつ注射薬や持続性のある注射薬が増えている。メリットは大きいものの一定期間、体内に残ることになるため経口薬以上に薬学的管理が必要になる。医療機関の外来で行われている治療を薬局薬剤師が把握するのは難しいが、「注射しているかも」と疑い、「注射を打った」と患者が話したら、薬剤を特定する。特定できないときは医師に問わせる。

関節リウマチ

生物学的製剤が数多く登場した。TNFα阻害薬、IL-6受容体阻害薬、T細胞選択的共刺激調整薬など現在は8成分に上る。生物学的製剤はリウマトレックス(MTX)との併用で有効性が高まると報告されているので、薬局でMTXやステロイドの処方箋を応需したら生物学的製剤の注射をしていると疑う。薬局ではカゼ症状など体調に変化があれば直ちに受診勧奨する。投与から数日間は体調変化に注意し、自己注射の手技を確認する。

骨粗鬆症


ビスホスホネート(BP)製剤とヒト甲状腺ホルモン(PTH)製剤、抗RANKL抗体製剤(プラリア)がある。BP製剤では、発熱、倦怠感、筋・関節痛などのインフルエンザ様症状を呈する急性期反応が投与後数日の間に起こることがある。BP製剤やプラリアでは腎機能の低下に注意。顎骨壊死や低カルシウム血症にも気をつける。PTHでは高カルシウム血症や顔面蒼白や冷汗などが生じていないかを確認する。投与日数の合計が24ヶ月を超えないように注意する。

脂質異常治療薬

高LDL-C血症の注射薬にPCK9阻害薬がある。スタチンとの併用が原則。基本的には減量も必要ない。

統合失調症

統合失調症患者に使われる非定形抗精神病薬の注射薬は3種類ある。
いままで処方されていらリスペリドン、インヴェガ®、アリピプラゾールの処方量が大きく減っていたり、中止となった場合、注射による治療が始まっている。

日経ドラッグインフォメーション2019.02