薬剤師ドリブン

ただ怠惰に生きたい四国在住の薬剤師が、どうしても放っておけない日々の疑問や課題を探求する様子を描いたブログです。

【稿本】悪性腫瘍で参照するべき臨床検査値とは?

薬局薬剤師が抗微生物薬の疑義照会を積極的にできるようにするためには? (1)

バイオマーカー

腫瘍マーカー
がん細胞が増殖する過程で血液中や体液中に産出される特徴的な物質。血液や尿の採取のみで検査が可能な簡便な情報源として用いられるが、がん特異性は高くない。検査値の上昇により診断が確定するわけではない。代表的な腫瘍マーカーはPSA、CEAなど

②効果予測マーカー
薬物療法の治療方針を決定づける目印。患者の遺伝的背景・生理的状態・疾患の状態を把握する

③安全性マーカー
副作用の発現を予測する。肝・腎機能、心機能、呼吸機能など様々な臓器機能を把握し、投与量を決定する

適正使用

抗がん剤の中には投与基準が設けられているものも存在する。薬ごとの投与開始基準を理解する

副作用チェック

尿蛋白検査において2+以上の要請がでた場合には、24時間蓄尿が推奨されているが、現実的には尿蛋白/クレアチニンを測定する