うつ病の治療では、適度な休息と運動を生活に取り入れつつ、症状によっては脳内のセロトニンやノルアドレナリンの増加を目的に薬物療法を合わせて行う。
不安が強ければSSRI、意欲上昇を目的とする場合にはSNRIが推奨されている。不安が強く増悪が予想される場合には、SSRIでセロトニン量を増やし不安を軽減させ、それと並行して外出を促し活動量をあげる。
NaSSAはシナプス前部のアドレナリン受容体を阻害することで、セロトニンやノルアドレナリンの放出を促進する。さらにシナプス後部にあるセロトニン受容体の5-HT2や5-HT3を阻害するため消化器症状を起こしにくい。眠くなりやすいので注意が必要。
【参考資料】日経ドラッグインフォメーション2019.03