薬剤師ドリブン

ただ怠惰に生きたい四国在住の薬剤師が、どうしても放っておけない日々の疑問や課題を探求する様子を描いたブログです。

【稿本】アモキシシリンにプロベネシドを併用する狙いはなにか?

梅毒治療でアモキシシリン水和物(AMPC)の有効性を高めるため。


AMPCは有機アニオントランスポーター(OAT)1,OAT3を介して尿細管上皮細胞に取り込まれて排出される。プロベネシドはOAT1,3の代表的な阻害薬であり、細胞内へのAMPCの取り込みを阻害することでAMPCの血中濃度時間曲線下面積(AUC)などを上昇させる。


1期、2期の梅毒患者に対してAMPC1g/回とプロベネシド250mg/回を1日3回、2週間継続服用させた場合の治療成功率が高かった。

●参考資料-日経DI2019.08