薬剤師ドリブン

ただ怠惰に生きたい四国在住の薬剤師が、どうしても放っておけない日々の疑問や課題を探求する様子を描いたブログです。

【稿本】百日咳の薬物療法とは?

百日咳の治療はマクロライド系、5日間が基本。百日咳は、特有の痙攣性の咳発作を特徴とする急性気道感染症。百日咳菌の飛沫により感染する。潜伏期間は7-10日間。鼻水や軽い咳が1-2週間つづいた後、咳が悪化し、特徴的な咳発作が2-4週間つづく。その後1-2週から数カ月で咳がおさまる。発熱を伴わないのが特徴。

「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017」では1週間以上の咳を認めかつ、吸気性笛声、発作性の連続性の咳、咳嗽後の嘔吐、無呼吸発作の4つの症状のうち1つ以上あれば、臨床的に百日咳と診断する。

治療はマクロライド系抗菌薬のクラリスロマイシン、エリスロマイシン、適応外でアジスロマイシンなどが使われる。学校への出席停止期間は特有の咳が消失、または5日間の抗菌薬による治療終了までとされている。

【参考資料】日経ドラッグインフォメーション2019.03