薬剤師ドリブン

ただ怠惰に生きたい四国在住の薬剤師が、どうしても放っておけない日々の疑問や課題を探求する様子を描いたブログです。

【メモ】AHEADMAPメルマガ2019年7月号

EBMを勉強するために入会しているAHEADMAPのメルマガから得た学習メモ。今回学んだことはP値が高くても臨床的意味がないとは限らないということです。

P値とは偶然によって値に差がでる確率のこと。臨床試験では偶然を否定することで必然を証明する統計的仮説検定と呼ばれる手法を用います。
偶然と必然の境目は5%、すなわちP値=0.05で、この数値を上回ると偶然ということになり「有意差なし」とされます。ちなみに5%という値に根拠はなく経験的に決められています。

ただ「有意差なし」と「効果なし」は別です。P値は臨床的な差を判断する指標ではなく、あくまで結果の差が偶然か必然かを確率的に示しているだけに過ぎません。

今後はP値が高いからといって見る価値なしとするのではなく、臨床的な差を丁寧に考察するようにしないといけないと思いました。