働き方改革が叫ばれるようになって、医師の働き方に関しても数年前から問題視されるようになった。日本の現在の医療体制を維持しながら医師の働き方を変えるためには他の職種への「タスクシフト」を進める必要がある。
四病院団体協議会では真っ先に挙がったのが薬剤師へのタスクシフトだった。2010年4月厚労省からの通知(医政発0430第1号)で薬剤の種類や用法・用量、投与期間の変更などは医師と事前にプロトコールを作っておけば、薬剤師が実施することは可能である。
医師の包括的指示の範囲で薬剤の選択、用法用量の調節やポリファーマシー(不適切な多剤併用)、後発医薬品の使用促進に関しては薬剤師が積極的に関わるべきである。
●参考資料
『日経ドラッグインフォメーション』2019年10月、pp.018-020