複数の降圧薬を併用しても降圧不十分なためミネブロ®(エサキセレノン)が追加された。
2019年5月に発売されたミネブロ®(エサキセレノン)はミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬。「高血圧治療ガイド2019」ではMR拮抗薬について、他に積極的適応がなく、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、サイアザイド系利尿薬を併用しても降圧不十分な場合に考慮するとしている。
ミネブロ®はMR受容体への選択性が高く、ステロイド骨格を持たないため、性ホルモン関連の副作用はほぼ認められなかった。CYP3A4で代謝される。
高カリウム(K)血症の副作用は見逃せない副作用。ARBを併用している場合には特に注意。K値のモニタリングに加えて、手のしびれ、吐き気、下痢などの症状を随時確認する。
●日経DI2019.08