薬剤師ドリブン

ただ怠惰に生きたい四国在住の薬剤師が、どうしても放っておけない日々の疑問や課題を探求する様子を描いたブログです。

【稿本】便秘でカリメートからケイキサレートに変更になった理由とは?

ケイキサレートに変更することで、陽イオン交換樹脂の量を減らすことができるため。

ケイキサレート(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)は理論上、カリメート(ポリスチレンスルホン酸カルシウム)の2倍のK+を交換させる。そのため陽イオン交換樹脂の減量が可能になる。

陽イオン交換樹脂は不溶性のため便秘の副作用は不可避。またマグネシウムを含む緩下剤は陽イオン同士が交換されるため、効果が減弱されてしまう。刺激性下剤はNa+の吸収抑制のため避けるべき。添付文書では便秘の対処は浣腸が推奨されている。

●日経DI2019.08

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