薬剤師ドリブン

ただ怠惰に生きたい四国在住の薬剤師が、どうしても放っておけない日々の疑問や課題を探求する様子を描いたブログです。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【令和2年改定版】薬局掲示物一覧

【令和5年】薬局掲示物一覧にアップデートしました。https://pharmacy-logistics.com/0c3df69779b24c5c9a32e6c447509a21

【稿本】在宅療養患者の排便コントロール

便秘の客観的な評価基準として、国際的に広く用いられている「Rome Ⅳ」が有用。ブリストル便形状スケールに基づく排便アセスメント法を統一化するために「排便チェックシート」を利用し、多職種間で共有。患者宅に保管し、各職種が訪問の度に確認できるよう…

【稿本】人工涙液の特徴と注意点

人工涙液はコンタクトレンズ装着時の不快感や眼のかわきに対して、涙液を補充する目的で使用される。防腐剤であるベンザルコニウム塩化物はコンタクトレンズに吸着しやすく、頻回に点眼すると角膜障害があらわれる可能性もあるので、できるだけベンザルコニ…

【稿本】リバスチグミンが食欲不振に効く理由

リバスチグミンは、ブチリルコリンエステラーゼを阻害することで、グレリンの分解を抑制し、食欲を改善させる可能性がある。リバスチグミンは、脳内のアセチルコリンエステラーゼおよびブチリルコリンエステラーゼの両酵素を阻害することにより、脳内のアセ…

【稿本】リキシセナチドに処方変更された糖尿病患者

GLP-1作動薬は生理的レベルを大きく超えた活性型GLP-1濃度上昇効果を示すため、DPP-4阻害薬には見られない食欲抑制や体重減少といった作用を期待して処方されることが多い。GLP-1受容体作動薬は、消化管に作用して胃内容排出遅延を引き起こすことにより、腸…

【稿本】気管支喘息患者に使えるβ遮断薬は?

β遮断薬は、幅広い重症度の慢性心不全患者に対し、生命予後の改善効果を有していることが、数多くの大規模臨床試験によって明らかになっている。しかし、αβ遮断薬のカルべジロールはβ1、β2受容体効力費は約7:1であり、β2受容体遮断作用は比較的弱いものの喘…

【稿本】オルメサルタンとの一包化が問題となる薬剤

メトホルミンやカモスタットなどは、オルメサルタンを一包化し、高温多湿条件下で薄い紅色に変色する。メトホルミンは2日後、カモスタットは28日後に変色した。オルメサルタンから遊離したDMDO基がジアセチルに変化し、メトホルミンのグアニジノ基と反応する…

吸入薬指導加算のための情報提供文書を作ってみた(タービュヘイラー)

ディスカスに引き続いてタービュヘイラーの吸入服薬情報提供書を作成してみました。タービュヘイラー服薬情報提供書(Excel)/assets/nfd558346dbd0_ab481ef7b948a4347eef0f8591c84a4b.xlsx

吸入薬指導加算のための情報提供文書(ディスカス)を作ってみた。

4月からの調剤報酬改定で吸入薬指導加算30点が新設されます。 吸入薬指導加算喘息等の患者について、医師の求めなどに応じて、吸入薬の使用法について文書での説明に加え、練習用吸入器を用いた実技指導を行い、その指導内容を医療機関に提供した場合の評価…

【稿本】薬剤性パーキンソニズムを発症しやすい薬の併用に注意

薬剤性パーキンソニズム(DIP)を引き起こす薬剤同士の併用は常に注意が必要。特に抗精神病薬の多剤併用時の相互作用に注意する。DIPを引き起こす可能性のある薬剤は①ドパミンD2受容体遮断薬②D2受容体の情報伝達を阻害する薬剤③コリン作動薬④D2作用を阻害す…

令和2年度診療報酬改定(主に調剤)の告示

2020年3月5日に令和2年度診療報酬改訂が告示されました。厚生労働省から資料の他に動画も公開されています。今回の資料や動画はとても見やすく理解しやすい印象をうけました。リンク令和2年度診療報酬改定について令和2年度診療報酬改定説明資料等資料令和2…

【稿本】妊婦とくすりの基礎知識-ヒドララジン、β遮断薬

妊娠中の高血圧は、母児へ悪影響を与えることが報告されているので適切な血圧コントロールが重要である。ヒドララジンは長きにわたり妊娠中に使用されてきた薬剤であり、多くの研究で妊娠中に安全に使用できると報告されている。妊娠中にヒドララジンを使用…

新型コロナ情報まとめ

日本薬剤師会新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その2) 薬局の「新型インフルエンザ等発生時における事業継続計画」(作成例)の一部改訂について 新型コロナウイルス感染症患者の増加に際しての電話や情報通信機器を用…

【稿本】50代で新規発症した喘息患者をどう管理・指導する?

気管支喘息は重症度と増悪の危険因子の評価をして基本方針を決定し、コントロール状況を評価しながら薬物治療を行い、危険因子と合併症の管理を進めていく。処方せんのみに基づく疑義照会と異なるアプローチができるか否かがポイント。患者個別の具体的なプ…